眠れない夜に
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(日替わりの受付当番、客足も然程ない静かなBGMの流れる店内でカウンターに座っていると扉の開く音が耳に届き顔を上げた。心許なげな様子でそこに立つ小さな彼女の様子にほんの少し首を傾けるも、接客中ではあるがもう少し人当たりの良い店員と変わるべきかと一瞬過る考えを遮るようにして上がる声に首を縦に振って見せ)……生憎、今は俺しか空いていないがそれでもかまわないだろうか。君と同性のスタッフは接客中になる。(如何わしい店でないとはいえ最低限確認は取らねばと彼女の前に一枚の紙を差し出して、ただ寝るだけ寝かしつけるだけのサービスである旨を言葉少なに出来る限り伝わるようにと読み上げていく。自身より3、40センチは下にあるだろうどこか幼げにも見える旋毛を見下ろして、彼女から是が返ればすぐに個室へと案内する心づもりで。いつでも客を迎え入れられるよう薄暗く整えられた一室、大人二人が横になっても余裕のある大きなベッドは彼女には広すぎるかもしれないとそう考えつつも、カウンターの下ではその部屋に続く鍵を用意していて、)君が俺で良ければ部屋へ案内する。……疲れた顔をしているようだ、寝床を貸すだけでも部屋は使えるが、どうする?
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