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名前:安藤 音葉(あんどう おとは)
性別:女
種族:人間
身長:146cm
希望の雰囲気:普通に

あ、あのぅ……誰かいますか?(店の入り口に立ち、右を見て、左を見て、もう一度右を見てから、そろりと足を踏み出した。ここであっているのだろうか。不安で、心配で、堪らない。何に対しても、常日頃からそうなのだ。思えば子供の頃から、自分の出した答えが正しいかどうか自信がなくて、間違いを指摘されるのが怖くて、おかげで勉強はできる方だったけれど。就職活動では誰も正解を教えてくれなくて、滑り込んだ会社で毎日、これで人生良いのかと自問自答をしながらこき使われている。)駅前で、看板を見て、来たんですけど……。(女はつい先程、終電を見送ってこの店に足を向けた。だってどうせ、家に帰ったって今夜も眠れないに決まってる。連日の睡眠不足で生じたクマを思うと、目線が自然と下を向く。会社から紹介された社宅が、いわくつきの物件だったなんて聞いてない。やたら賑やかな隣人だと思っていたら、隣に人なんて住んでいなかったと知って、ろくに眠れなくなってしまった。なんて初対面で話して、信じてもらえるだろうか。震える右手に力がこもり、スカートの裾をぎゅうと握る。)最近あんまり、ねむれてなくて。それで……あのっ、おねがい、できますか?
安藤 音葉  2025/10/22 19:59  編集/削除
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(日替わりの受付当番、客足も然程ない静かなBGMの流れる店内でカウンターに座っていると扉の開く音が耳に届き顔を上げた。心許なげな様子でそこに立つ小さな彼女の様子にほんの少し首を傾けるも、接客中ではあるがもう少し人当たりの良い店員と変わるべきかと一瞬過る考えを遮るようにして上がる声に首を縦に振って見せ)……生憎、今は俺しか空いていないがそれでもかまわないだろうか。君と同性のスタッフは接客中になる。(如何わしい店でないとはいえ最低限確認は取らねばと彼女の前に一枚の紙を差し出して、ただ寝るだけ寝かしつけるだけのサービスである旨を言葉少なに出来る限り伝わるようにと読み上げていく。自身より3、40センチは下にあるだろうどこか幼げにも見える旋毛を見下ろして、彼女から是が返ればすぐに個室へと案内する心づもりで。いつでも客を迎え入れられるよう薄暗く整えられた一室、大人二人が横になっても余裕のある大きなベッドは彼女には広すぎるかもしれないとそう考えつつも、カウンターの下ではその部屋に続く鍵を用意していて、)君が俺で良ければ部屋へ案内する。……疲れた顔をしているようだ、寝床を貸すだけでも部屋は使えるが、どうする?
樒  2025/10/23 09:41  編集/削除
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(是を意味する頷きを認識すれば、己の問いかけと存在が見当はずれでないことを知って、漸くひとごこちついたよう息を吐く。もっとも娘の安堵はそればかりが理由ではなく)良かった。怖そうな人じゃ、なくって(彼の背丈は、ともすれば威圧感となり得るのかもしれないけれど、少なくとも連日悩まされている心霊の類の”こわさ”とは程遠く思えた。それに仕事とはいえ異性として気遣ってくれる紳士な点も、セクハラパワハラの嵐で削られた心には温かく沁みる。差し出された紙面に目を落とし、説明に耳を傾けると、真剣な面持ちで幾度も頷き返して。勧められるまま個室へと、小さな足でとことこ踏み入りながら)えっと……よかったら、寝付くまで一緒にいてもらえますか。一人だと不安で(おずおずと相手を窺うように、赤い瞳を見上げた。ベッドに腰を下ろして靴を脱いだら、解放感を覚えた足先が、泳ぐように上下に揺れて)そうだ。私、安藤音葉っていいます。店員さんは、その……なんてお呼びしたら良いですか?
安藤 音葉  2025/11/07 00:14  編集/削除
  2025/11/11 04:46  編集/削除

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